先ず以って、謹んで聖寿の万歳と皇室の弥栄を及び申し上げますとともに、神宮におかれましても恙無く斎行されておりますこと、慶賀に存じ上げます。また昨年に発生を致しました能登半島地震並び能登半島大雨災害により、多くの尊い命が失われましたことに哀悼の意を表しますと共に、未だ困難な生活を余儀なくされている皆様に衷心より御見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を心より御祈念申し上げます。
日頃より、栃木県青年神職むすび会の諸活動に対しまして格別のご高配を賜りますこと、
先ず以て厚く御礼申し上げます。
去る令和六年十二月の臨時総会にて、和田前会長の後任として、図らずも第二十七代会長に就任することとなりました。もとより浅学非才の上、力不足の身でございますが、心を共にする会員とスクラム組み、重責を全うすべく誠心誠意努めてまいる所存です。
会員をはじめ、諸先輩皆様のご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
昨今、日本社会の少子高齢化や過疎問題等は斯界に於いても多大なる影響をもたらしております。氏子数の減少や後継者不足等は大きな課題であり、当会に於きましても近年の会員数は年々減少の一途を辿っております。近い将来には現在の半数になることが予想され、今まで通りの活動が厳しくなることが想定されます。今後の当会の運営を鑑み、昨年の臨時総会にて定年年齢引き上げの会則変更を諮り、全会一致で承認されました。今後は定年年齢を四十五歳とし、新たな第一歩を踏み出して参りと存じます。単なる問題の先送りではなく、経験豊富な先輩方のお力添えを頂き、当会のより一層の発展に精進してまいる所存です。
当会は昭和三十七年に発会して以来、歴代の先輩方の並々ならぬ情熱と努力、いつの時代も時勢に応じた取り組みにより守り繋いで頂き、令和四年度には創立六十周年の節目を迎えることができました。
先輩方から受け継いだ心は、今後も次世代に継承しなければなりません。当会の目的である自己研鑽と会員相互の親睦を図り、会員皆で手を取り合い、時代に即した事業を柔軟に考え展開し次世代に紡いでまいります。
令和六年四月、神宮に於かれましては天皇陛下より御聴許を拝され、第六十三回神宮式年遷宮へ向けてご準備が進められることと存じます。国民総奉賛のもとに斎行されますよう、当会としましても会員一人一人の神宮への意識向上、神宮の啓発や参宮促進活動に努めたく存じます。
また、終戦八十年を迎える本年、戦争知らない日本人は約九割を占める時代となりました。我々若手神職は戦後の過酷な境遇を顧み、平和への願いを次世代に継承しなくてはなりません。会員皆が改めて考え、学ぶ事業を考えてまいります。
これからの時代を共に歩む会員同志の皆様、神社界の大変革期を迎えており、斯界を取り巻く環境は決して安堵情況ではありません。今だからこそ、相互扶助の精神で共に研鑽に励み親睦を深め、一致団結し強固な関係のもとに有意義な時を過ごし、むすび会で得た学びを日々の神明奉仕に活かしてまいりましょう。
これより二年間、志を共にする仲間と斯界の発展と次世代の継承に努めてまいる所存です。今後とも諸先輩皆様にはご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜しくお願い申し上げます。